こんにちは!らいてうです。
今回は、「グラブルリリンク(GRANBLUE FANTASY: Relink)」のレビュー記事になります。
筆者がプレイしたのはPS5版です。
レビュー執筆時点でのプレイ時間は110時間程度で、トロコン済みです。
また、筆者はグラブル原作未プレイです。
製品情報
タイトル | GRANBLUE FANTASY: Relink |
発売日 | 2024年2月1日 |
対応機種 | PlayStation 5 / PlayStation 4 / Steam |
ジャンル | アクションRPG |
プレイ人数 | オフライン1人 (オンライン時:最大4人) |
CERO | B(12歳以上対象) |
公式サイトはこちら。
どういうゲーム?
本編は王道アクションRPG、クリア後はモンハン
ストーリー本編では、エリアを探索しながら進んでいき、最後にボスを倒して次の章へ、といった形の王道なアクションRPGとなっています。
しかし本編クリア後は、クエストカウンターで受けられるクエストをどんどんクリアして、より上位のクエストに挑戦していくような形式でゲームを進めていく形となります。
よって本編クリア後はモンハンなどの狩りゲーに近い感じになりますね。
プレイ時間としては、基本的にクリア後の方が圧倒的に多くなるかと思います。なので、モンハンなどの狩りゲーが好きな方には合うと思います。
PS版であれば、体験版でストーリー部分とクエスト部分をそれぞれプレイできるので、触ってみると良いでしょう。
戦闘について
キャラが豊富でアクションが多彩
プレイアブルキャラクターは最初は6人ですが、途中で手に入るキャラクター解放チケットを使うことで最大19人になります(アップデートでさらに数人追加)。
それぞれのキャラでアクションが全く異なるので、様々な立ち回りを楽しめます。
キャラごとの強弱もある程度はありますが、育成をしっかりして行なっていればエンドコンテンツでも詰むことはないので、どのキャラを使っても大丈夫です。
パーティーメンバーは4人までですが、ストーリー攻略では控えメンバーを含めて全員に経験値が入るので、色々なキャラを触ってみて好きなキャラを探してみましょう。
操作性が良く、動かしているだけで面白い
全体的に操作性が良く、自キャラをサクサク動かせます。
私はアクション戦闘が好きなので、戦っているだけで面白いというのはとても評価できるポイントです。
また、基本的に全ての攻撃行動を回避でキャンセルできるので、恐る恐る攻撃する必要もありません。これによりお見合いの時間が少なくなるので、その点もとても良いですね。
回復には自動補充されるアイテム(画面左下)を使いますが、所持数が多いため、ある程度アグレッシブに立ち回れます。
キャラ毎の作り込みがスゴイ
原作で推しキャラがいるという方もおそらく多いと思いますが、そういったユーザーのことをしっかり理解して開発しているように感じました。
ストーリーで一度しかないような場面でも、全キャラ分のセリフが用意されています。
キャラとキャラの掛け合いも非常に多く、複数の推しキャラ同士をパーティーに入れることで様々なやり取りを楽しめます。
また、ジークフリートというキャラはスキン変更によりフルフェイスのヘルムを被れますが、この状態だと声がこもって聞こえるという謎の作り込みまで。
さらに全編フルボイスなため、原作の好きなキャラの活躍を見たい!という方も満足できると思います。
与ダメージには上限がある
ストーリー攻略中に意識することはないのですが、与ダメージには上限があるため、攻撃力をひたすら上げていっても途中から意味がなくなってきます。
上限を上昇させることもできますが、それでも途中から頭打ちになります。
この上限システムについてですが、上限の設定が若干雑かな?と思うところもあります。
キャラAによる当てにくいが高威力な攻撃と、キャラBの簡単に出せる攻撃のダメージが同じくらいだったりするのは少々理不尽かなと思います。
また、やり込んでいくとほとんどの攻撃のダメージが上限に達している状態になるため、攻撃力を上げるバフや敵の防御力を下げるデバフはあまり意味をなさなくなってきます。
ただ、上限があるおかげで、火力に全振りして敵を瞬殺するようなことは難しくなっているので、そういった意味でのバランス調整としてはしっかり機能していると思います。
火力が低すぎると言われているキャラの上限をアップデートで調整してくれたら、より良いバランスになると思います。
気軽にオンラインでプレイできる
オンラインプレイにより、同じクエストに4人で挑戦できます。
このあたりは各種狩りゲーと似たような形になっていますが、本作はそれらよりも気軽にプレイできるところが良いと思いました。
倒れてしまっても復活は容易で、規定回数倒れたらクエスト失敗ということもないため、よほどボコられない限りクエストに失敗することはほとんどありません。
これにより、使い慣れていないキャラでも、育成をある程度済ませていれば気軽にオンラインでプレイできます。
スタンプや定型文チャットもあるため、ある程度の意思疎通も可能です。
ボス戦は演出が多い
ボスの体力を削っていくと、「オーバードライブ」状態となり攻撃が激しくなります。
しかしオーバードライブ状態でダメージを与え続けてBRAKE状態にできれば、オーバードライブを解除して一定時間ダウンを奪えます。
ここまでは良いのですが、オーバードライブ状態から移行する「バーストオーラ」状態が非常に面倒です。
バーストオーラ状態では敵が乱舞攻撃のようなものを仕掛けてきますが、その間はこちらの与ダメージが大きく下がり、奥義などで中断させることもできません。
バーストオーラ中は近づくことも難しい状況(そもそも場外や遥か高空にいることもしばしば)なので、基本的には回避に専念することになりますが、これはもはやただの遅延行為です。
その他にも、形態変化やビット射出等の特殊行動のたびにカットシーンを挟んだりするので、それを毎回見なければならない煩わしさもあります。
アクションゲームとして、戦闘中に操作できない時間や攻撃できない時間が多いのは面白くないので、こういった作りは避けてほしかったですね。
ストーリーについて
概ね出来は良いが、一部ストレス
物語としては王道で、キャラの魅力もあり良いと思います。
しかし、システム的な部分に関してはところどころでストレスを感じます。
例として、場外に落ちたらゲームオーバーになってしまうような場面がたまにあり、その際はチェックポイントから再開になるのですが、チェックポイントが結構少なめで、わりと手前からのやり直しを強いられます。
また、制限時間内に急いで目的地まで向かうような場面がちょこちょこありますが、その道中にも容赦なく宝箱等が置いてあるのはちょっとキツイなと感じました。
ミニマップがない
本作はオープンワールドではないにせよ、そこそこ広いエリアを探索することになります。
エリアには宝箱などが置いてあるので、ある程度隅々まで探索したくなるところですが、ミニマップがないため、どこに行けてどこに行けないのかが分かりにくい箇所がありました。
没入感を高めるためにあえてマップを用意しないというゲームもありますが、個人的にゲームに没入感は求めておらず、探索もあまり好きではないので、ミニマップやレーダーは普通に欲しかったです。
宝箱探しが辛い
前述のとおりエリアには宝箱が多く置いてあり、宝箱以外の収集要素(カニ集めやスライム討伐など)もあります。
これらの収集要素をすべて集めるのが普通に苦行です。
特に、中盤で訪れる広い砂漠のマップは非常に辛いです。
まあ私が探索嫌いというのが大きいのですが、レーダーなどがあればまだマシだったのかなと思います。
育成について
1人育成するだけでも結構大変
育成は主に「キャラクター強化」と「武器強化」にて行いますが、両方とも要求ポイントや要求素材が多く、色々なキャラを並行して育てるのはとても大変です。
せっかく個性豊かなキャラがたくさんいるのに、とっかえひっかえし辛いのは個人的にはマイナスです。
ちなみに、本作はNPCが優秀なので、簡単なクエストなら放置していてもクリアできます。
クエストクリア後は連戦設定することができ、10回までなら完全な無操作でクエストをクリアできます。
よって、ある程度育成していれば(10回ごとに少し操作しなければなりませんが)放置によって素材を稼ぐことができます。
全くの無操作でも勝手に連戦してくれることや、10回で途切れてしまうことを考えると、素材を集めやすくするために意図的に放置可能にしているのではと思います。
しかし本作はアクションゲームであり、シミュレーションゲームや育成ゲームではありません。
そんな配慮をするくらいなら、放置稼ぎを出来ないようにして手動でも十分集められるくらいの要求素材数にしてほしかったです。
フェイトエピソードが長い
キャラクターを強化する要素として、キャラ毎の「フェイトエピソード」をクリアする必要があります。
フェイトエピソードは全11話で構成されており、9話分はお話を読むことでクリア、2話分はちょっとしたバトルになります。
このお話を読む部分が結構長く、キャラが多いためになかなか面倒です。
スキップすれば良いと言われればそうなのですが、読むのは面倒だがスキップはしたくないという複雑なゲーマー心があるのです…わがままですいません。
ちなみに、フェイトエピソードも全編フルボイスなので、ファンの方には嬉しい要素だと思います。
まとめ
アクションRPGとしては非常に出来が良く、アクションゲーム好きなら買いです。
原作ファンで好きなキャラが参戦しているなら、マストバイと言っても良いでしょう。
また、本作はアクションRPGと言いつつ、本編クリア後はモンハンのような形式の遊び方となります。
むしろ、ストーリーはチュートリアルでクリア後からが本番といっても良いぐらいです。
よって、モンハンのような狩りゲーが好きな方にもおすすめです。
©Cygames, Inc.
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